ひな祭りと言うより、ひな人形の思い出
私の母は、私を産む前後看護師をしていて、夜勤勤務もあり、さらに
山間の村に住んでいたので自家用車で勤務先の病院まで30~40分
かかっていたで、同居の家族の方たちにさぞかし助けられていたので
しょうけど、なにせセールスに弱い人でした。
金銭管理のなさには今だにあきれますが、私が20代でうすうす感じつつ、
30代で絶望的に実感させられてから、今はどうしようもなく縁切りたいけど
切れない、放ったらかし状態ではありますが、そんな私に、田舎だからか
よくわからないけど、7段飾りの雛人形がありました。
が、私の記憶にある限り、雛人形の設置を小学生低学年か就学以前に
7歳に離れた兄とふたりだけで設置して、順番はどうだったかいな、
物はどこに置くんだったかいなとわからないなりに置いたことや、それから
飛んで、小学5年、6年の時に自分で新聞チラシの雛人形を見ながら設置した
のを覚えています。ということは、親が準備、設置しているのを見たことがな
いか記憶にない。記憶にないだけで、設置してお祝いしていたかと言えば、
う~ん、記憶に全くない。かろうじて、幼い記憶の片隅に、自分が設置した場
場所とは違うところにあった記憶が、誰か(親か?)が設置してくれたので
しょう。あやふやだけど。いちいち写真に残す習慣もなかったし。
雛人形があるとないで、ひもじい思いとかあるかないかわからないけど、
家に7段飾りがあるというのは、当時相当金額も高額だったでしょうし、
裕福な家庭でもなく、買ったからには、飾らないと意味ないじゃない、
と思うのだけど、毎年雛人形があるイメージ(思い出)はありませんでした。
周りの影響と言うのはあるもので、桃の節句にひな祭り、というのは
今も昔もあって、我が家は季節のお祝いをことさらしていたわけでは
ないのに、セールスに負けて高額な雛人形セットを買ったのだろうなと
推測します。月賦で。
ただ、自分で飾らないのに、なぜ買った?と問いただしたいと思うのは
今頃になってから。その時の事情があったのだろうと推測だけするけど、
きっとセールスに負けて買ったのだろうな。他の物でも多々あるので。
でも今にして思えば、ひな人形があるのに出してくれない親に対して
不満に思ったことはなく、自分で出して、ひとりでできないところは
手伝ってもらって設置したのは、いい思い出だなと思います。
そして、わが娘に買った雛人形は、・・・
ガラスケース入りの3段(長女)と2段(次女)雛人形セット。
これは最高!ダンボール箱からガラスケースをそっと出して置くだけ!
なにも考えなくていい!本当は、毎年カビ止めにガラスケースから出したり
防虫剤など入れたりしないといけないらしいけど、そこは親譲り。
ほっとけ状態。
嫁に行くまでか、いつまで飾るかわからないけど、いつしか忘れられて
カビのことも忘れ去られてしまうのでしょうね。
職人さんがていねいに細やかにかわいらしく美しく芸術的に作られた
お人形さんではあるけれど、ないと思える命も、あるのでしょうね、きっと。
それを思えば、時期になると年代物の雛人形を飾っている民家などのニュースを
見ると、「すごい」としか言いようがありません。