尊敬する人(その1)
就職などの面接などで質問に「尊敬する人は?」と聞かれて、学生当時は
「誰だ~?」「誰と言えばもっともらしい?」なんてヨコシマな理由で
誰と答えたりしていたけれど、大人になり、いろいろな経験をしてからは
「誰ですか?」と聞かれなくても、「すごいわ、この人、尊敬するわ~」と
思える人が増えました。有名人ではすごいのはわかるのだけど、身近に
何気なく会話をしていたり、話を聞いたり、言動に感動するのだけど、
探せば、というより知識が増えて感度が上がれば普通に周りにいたりします。
ふと今思いつく、尊敬する人、した人。
・勤続20年、30年、40年と「え~こんな仕事・会社で~」と全くもって
人をバカにしたような話で申し訳ないけど、とんでもない、同じ仕事を続けて
できる人って、本当にすごいと思います。
・若くして、医者や税理士さんなど、早くからその道を目指して勉強しないと
なれないような仕事をいきいきとされている若いフレッシュな人たち。「いったい
いくつくらいから、この仕事に就こうと思って日々勉強してきたのかしら。しかもやさしい」と尊敬のまなざしです。
・子どもの音楽教室の発表会の招待で、他の子の演奏を聴いた時、小学生なのに、自分で作曲した曲を演奏して披露する子ども。「すごい、すごすぎる。しかも男の子」 田舎なのに、こんな子いるんだ。普段どんな生活しているんだろう。
・一般のランナーでマラソン大会でサブスリーの40代、50代の人。
・マラソン大会で、目の見えない人など障害のある人の伴走している人。
・小説家(たとえば三島由紀夫など、同じ日本人の日本語なのに知らない言葉が多い。でもなんとなく意味が通じる。)身近な人では、よくわからないけど、地域の新聞に長文を掲載してる人。
・そして、有名人で一番尊敬する人は「関野吉晴さん」。アマゾンや極寒、アフリカやアジアなどとにかくへき地といわれる少数民族の住むところで、現地の人と仲良くなって写真をたくさんとって大切な文化やその地の習慣を私たちに伝えてくれる。そこから
私は、幸せの価値ってなんなんだろう、ととても教わるのだけど、それより現地の物を
食べて現地の文化、習慣を受け入れているところが、本当にすごい。すごすぎる。
自分の限界をどこまで超えるか、というより、相手をとにかく受け入れているのだろうなと想像します。それは、他人の介護をする仕事をしている私にとって、日本人だと理解できることは多くても、年齢差があれば価値観が違い、結局は年齢差というより自分以外は自分ではない、相手の価値観を認めることがその人の幸せなんだなと考えさせられます。
尊敬する人をあげると、結局は自分の興味あることの人だけにしか向かないのだけど、
結局は、誰でも、私に持っていないものを持っている人の、そそこのところを尊敬します。私が持っているものは「静か」。にぎやかな人にとっては、ないものを持っている魅力を思われるのでしょうか。単に存在さえないものかもしれませんが。
ちなみに、うらやましいと思うことでは、少しのアルコールでテンション高く酔える人。お酒代がかからなくていいよね~うらやましい。